ポンカンとは?
ポンカンはインド北部が原産地と言われ、アジア圏で広く分布している品種です。
日本では、1896年(明治29年)に台湾から鹿児島県に伝わったのが最初といわれています。
ポンカンの特徴
果重は120~150 グラムで、完熟すれば橙色となり独特の香りがします。
甘みが強くて酸味は控えめで、果肉はやわらかく砂上で果汁も多いみかんです。
皮は手で簡単にむくことができ、じょうのう膜(薄皮)が薄いので袋ごと食べられます。
色々な新品種のみかんの親としても知られています。
ポンカンの種類は?
ポンカンは大きく分けて2つの種類に分類されます。
一つは「高梢系ポンカン」。もう一つは「低梢系ポンカン」です。
高梢系ポンカンの特徴として果実が大きく、低梢系ポンカンに比べると収穫が早いものが多いです。
低梢系ポンカンは高梢系ポンカンとは逆に果実が少し小ぶりで収穫が比較的遅いものが多いです。
ただ、品種によってはこの傾向に当てはまらない品種もあります。
それぞれの主な品種は次の通りです。
高梢系ポンカン
- 吉田ポンカン:鹿児島県垂水市の園地で発見。大果で、鬆上がりが少ない。
- 今津ポンカン:愛媛県北宇和郡吉田町の園地で発見。愛媛県の代表品種。大果で、糖度が高い。
- 薩州ポンカン:鹿児島県果樹試験場において、F-2428系ポンカンの珠心胚実生個体の中から選抜された。果実の大きさは中程度だが、糖度が高く、鬆上がりや水腐れが吉田ポンカンよりも少ない。
低梢系ポンカン
- 太田ポンカン:静岡市清水区庵原町の園地で発見された早生品種。酸抜けが早いため、収穫時期が早く年内の出荷が可能。
- 森田ポンカン:高知県須崎市浦ノ内の園地で発見。小果でポンカンの中では酸味が強く、味が濃厚。また貯蔵性も良い。
- 興春ポンカン:農研機構興津試験場にてポンカンの珠心胚実生個体より選抜。小果だが、糖度が高く、鬆上がりも少ない。
鹿児島県はポンカン収穫量第2位
農林水産省の調査によると、池田農園のある鹿児島県のポンカン出荷量は全国第2位です。
ポンカンは温暖な地域で栽培される品種で、鹿児島県が全国1位でしたが、近年では愛媛県に収穫量で大きく差をつけられてしまいました。
ただ、農林水産省のデータを見ると、愛媛県で生産されるポンカンのほとんどは加工用で、ポンカンをそのまま出荷している量では鹿児島県の方が多い為、青果店などで販売されているポンカンのほとんどは鹿児島県産になります。
育種親として優秀なポンカン
ポンカンは酸味が少なく糖度が高い品種の為、色々な新品種の育種親として使われています。
池田農園一押しの大将季も、ポンカンからの派生になります。
主なポンカンとのかけ合わせによって生まれたみかんは次の通りです。
- 「今村温州」×「中野3号ポンカン」→「早香(はやか)」
- 「アンコール」×「中野3号ポンカン」→「はれやか」
- 「清見」×「中野3号ポンカン」→「不知火(しらぬひ)」
- 「清見」×「中野3号ポンカン」→「陽香(ようこう)」
- 「清見」×「ポンカンF-2432」→「はるみ」
- 「清見」×「吉浦ポンカン」→「せとみ」
- 「西之香」×「ポンカン」→「甘平(かんぺい)」
ポンカンの旬は?
ポンカンの旬は12月~2月です。
池田農園では、大体1月ぐらいからポンカンの出荷を行っています。
ネット販売初めました
池田農園のポンカンはネット販売も行っております。
ぜひ購入してみてください。
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